Team BIWAKOGUMA Summer Tour 2015(13)

Team BIWAKOGUMA Summer Tour 2015
“オテチ”と行く大阪-東京“着のみ着のまま”の旅

Team BIWAKOGUMA Summer Tour 2015(1)

7 August, 2015
2015年8月7日、金曜日、五日目

このツアーもいよいよ最終日を迎えた。東京を目指す。

8/7 秩父-東京
81.1km 437mUP
http://yahoo.jp/S8-RE4

ツアーのゴールは、予てからの宣言どおり“CCTYO(Rapha Cycle Club Tokyo)”を予定している。出発予定時刻は8時だ。到着時刻の目標は16時としているが、今までの実績から推察すると、そう難しい事では無いだろう。16時に“CCTYO”でオテチを母親に引き渡して、今回、このツアーでのツヨシの仕事は終わる。
ゆっくり目の朝を過ごす。
朝食は7時に、“The旅館の朝食”と言えるような和食を部屋で食べた。食事は、お膳で部屋に運ばれて来る。
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昨晩も、夕食は部屋で食べたし。布団も、女将さんが引いてくれた。洗濯について尋ねると「説明するのが面倒だから洗ってあげます」と言って脱水までしてくれたので部屋干しをしていた。何もかもが至れり尽くせりなのだった。自転車も建物内にかくまってくれているので安心だ。これでお値段は、大人と子供で12000円とリーズナブルなのだった。旅館は子供料金を設定している所が良い、ホテルではこうは行かない、これからツアーを企画される諸氏には、ビジネス旅館での宿泊をお勧めする。まあ、安さでは、滝沢牧場が素泊まり2500円/人とダントツで安いのだが、ホスピタリティで言うとココが楽で良かった。思い返すとUFOの家なんかは、自分の家みたいにリラックスし過ぎてかえってありがたみを感じていなかったかもしれない。まったく罰当たりな事なのだった。UFOご一家には改めて御礼を申し上げる。「ありがとうございました。」
もう、滋賀での出来事など、遥か昔の事の様に感じてしまっていた。

旅籠 美あさ
http://www.chichibu.ne.jp/~miasa/
支度をして宿を出た。玄関の外に例のリー氏、CCTYOからSD氏のふたりが我々を待ち構えていた。もう驚かない、東京から出張って来たとの事で、リー氏にいたっては、東京から大阪に出て、我々と長野の入り口までを共に過ごし、名古屋を経由して東京に戻り、そしてまた秩父まで出張って来ると言う、コチラも相当なグランドツーリングをして来たのだった。我々のツアーの管轄が“CCTYO”に移ったと理解した。近江・美濃までが“CCOSK”、関八州以北が“CCTYO”の縄張りと言う事になるのだろうか、信濃・甲斐は“八ヶ岳”の縄張りで間違いないだろう。
定刻8時、一路東京に向けて出発した。
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秩父から都内へは、一旦北に出て荒川伝いに下っていけば山は無い。でも、随分と遠回りになるので、このまま国道299号線を行く山越えの最短ルートを行く。西武鉄道沿いの道だ。西武鉄道は、多くの関西人にとっては馴染みが薄いと思うが、滋賀県人にとっては、近江鉄道がグループ会社だし、西武百貨店、プリンスホテルなんかもあるので、比較的身近に感じている。本家に表敬訪問した形だ。なにより、元鉄道少年しては、当時珍しかった私鉄の貨物列車が走っていた事で憧れていた。セメントを運ぶその貨物列車は、今では廃止されたとの事だが、代わりだからか、国道筋はセメントや土砂を積んだ大型車の通行が多い。道も狭く、正丸峠は難所だった。長いトンネルがあるがビビリながら通過した。下り基調だったのがせめてもの救いだったのだが、オテチにはわき目も触れずに突っ走る事を指示した。もし、トンネル内が登りだったら大変だったと思う。そして、これが最後の難関だったのだろう、あとは都内に向けて下り基調の道が続いていく。飯能を過ぎて入間、所沢と平野部に入ってしまうと、辺りは、完全に街の景色になり魅力を失っていく。埼玉は暑く、車が多く、信号も多い。つい、先程まで山間の渓谷を走っていたのが夢で、眠りから覚めたようだった。
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所沢でお昼になった。この辺りまで来ると、外食チェーンはいくらでもある。このツアー最後の昼食は吉野家だ。オテチはウナギ、ツヨシは牛丼。
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これまでの昼食は、初日、マリアのケータリングから始まって、マクドナルド、モスバーガー、きのこカレー、吉野家と、ファーストフード率が高い。どうしても、ツアー中は行き当たりばったりで、道路沿いの行きずりの店に入る事が多くなりがちになる。グルメライドの様に、食べる事を目的としたイベントみたいな、ご当地の食事をする事は難しかったのだった。それでも、お膝元の滋賀では、マリア弁当にUFO家の伊吹米と豊かな食事が出来ていた。チームと言う事に改めて感謝した。

さて、いよいよ東京都に入った。時刻は13時半で、到着予定時刻は16時だから相当な余裕がある。東京都とは言うが、東村山、東久留米、西東京は、印象が埼玉と大差ない感じがした。
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武蔵野の浄水場の横から井の頭通りに入ると、ようやく東京っぽくなった気がした(個人の感想)。この通りを真っ直ぐ行けば神宮前、そして千駄ヶ谷のCCTYOに通じている。ここで、市街地に入ってから一旦離れていたリー氏と再度合流した。
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彼もここからゴールまでは自転車に乗り同道するようだ。吉祥寺を抜けると杉並区で、いよいよ東京23区となり、この旅も残りは10数kmしかない。
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環七通りを横切ると上原のモスクの塔が見えた。あの塔の向こうは代々木公園の丘だ。小田急線をくぐり、そして井の頭通りと分かれると道は代々木公園の緑地に入って行く。両側に公園の木々を見ながらゆっくりと丘を登る。
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都内に入ってからは、かなりゆったりとしたペースで走ってきたが、時刻は未だ15時過ぎと、目標の16時前の到着は確実となり、少し早過ぎるくらいだ。山手線をまたぎ左に折れると原宿駅前に出る。
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駅前の横断歩道を竹下通りへと渡る人の波は途切れる事が無い。こんなにたくさんの人を見るのは何日かぶりだった。オテチにとっては初めての事だったかも知れない、彼の初東京体験は原宿、千駄ヶ谷から始まったのだ。そして、さらに進み、千駄ヶ谷のご町内に潜り込んで行くと、ついには、“CCTYO”の建物が見えて来たのだった。予定の16時には少し早かったが、既に連絡が行っていたのか、表の通りにはRaphaのスタッフの方が我々を待っていていて出迎えてくれた。
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やはりと言うか、そこに母親は居らず、感動の再会とはならなかったけど、遅れて来るのは想定の範囲だったので落胆は無い。店内に入れてもらい、方々の「お疲れ様」と言うねぎらいの言葉に謝意を伝え応えているといると、オテチが居ない。隅っこに隠れていた。「たくさんの知らない人達が、自分の事と、この出来事を知っている事が恥ずかしくてたまらない。」なのだそうだ。よく分からないが、突然“シャイ”が復活したみたいで、人見知りが激しい。“CCOSK”や“八ヶ岳”ではここまでの事は無かったから「きっと“田舎の子供”だから“都会の人”が苦手なのだろう」と分析した。オテチが打ち解けるか解けないかが、その人の“都会度”を示すようだ。本当の事は後日確かめるとする。そうこうするうちに母親が到着してオテチを引き渡した。やっと肩の荷が下りた。オテチのヤツは疲れも見せずケロッとしている。
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登場人物が揃った所で「これは、Raphaからオテチに」と言ってケーキをプレゼントしてもらった。その丸いケーキのTOPには“OSK TYO TETSUTARO”の文字と“びわこぐま”のマークが描かれていた。“びわこぐま”一同、これには、感激と感謝しかない。でも、語彙の少ない我々には「ありがとうございます。」としか表現の方法が無いのがもどかしかった。おまけに、CCTYO CLUB CAFEのメニューもご馳走になり、さらなる感激と感謝に終始したのだった。
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“CCTYO”は居心地が良かった。まるで休日のクラブライドから帰って来たようにリラックスをし、居合わせた方々と挨拶を交わし、世間話をしたりして日暮れまでの時間を過ごしながら、少しずつ非日常から日常へとクールダウンして行った。
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長々と書き連ねてきたが、オテチとツヨシのそれぞれの忍耐の旅もこれで終りだ。滋賀の家を出て、新快速に乗り京都を経て大阪から旅を始めた。大阪府-京都府-滋賀県-岐阜県-長野県-山梨県-長野県-群馬県-埼玉県-東京都と渡り走って来た。中央分水嶺は4回越えて今は太平洋側に居る。イロイロとたくさんの事が一度にあったが、感慨より無事に、ゴールに到着出来た安堵の気持ちの方が大きかった。
日が暮れて、“CCTYO”を退出した。オテチ母子と彼の自転車をタクシーに押し込むと、ツヨシは自転車で、夜の東京の街を、その日の宿へ向かった。

秩父-東京
81.1km 437mUP
http://yahoo.jp/S8-RE4

本日の走行距離、80km
本日の走行時間、4時間56分
本日の平均速度、16.3km/h
ココまでのトータル走行距離、643km

おまけ(その夜)
五日目、最終日は続く。
この晩は、東京周辺の自転車友達との会食が控えていた。麻布十番の“チームびわこぐま”の定宿“東京さぬき倶楽部”にて待機をした。
夜8時に召集がかかり、3人で宿を出て、歩いて近くのグリルへ向かう。相手は“ちゅなどん”とその仲間達、広義では“蝉”の皆さんと言う事になる。“蝉”とは昨年夏の東京ライドからのお付き合いだ。思えば、あれから僅か一年の間にイロイロあって、再びこうして会うことが出来た。“ちゅなどん”とはもう少し古いが、やはり東京へ自転車で来た事が、友達付き合いのきっかけになっている。その辺りは話すと長くなるので割愛するが、“チームびわこぐま”として東京へ走って出て来たら、“蝉”とジョインすると言うのが慣例になりつつあるようだ。
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金曜日の夜、仕事帰りの蝉たちが、オテチを一目見ようと集まって来る。クマも含めると総勢で10人近い、結構な人数だ。予想に反し、フニャフニャで人見知りなオテチに拍子抜けした事だろう。軽く食事を済ませ「2軒目に行こうぜぇ」と、さらに歩いて六本木に向かった。一家は、六本木交差点近くの地下のバーでビールをゴチになった。
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オテチは蝉にわりと人気がある。「オテチ、今度はひとりで来いよ、」って事で話がまとまった。“オテチ”と言う呼び名は、すっかり東京にも定着し、大人の友達がいっぱい出来た。自転車乗りって言うのは垣根が低くって良いのだった。

おまけ(その後)
六日目、次の朝、一家は宿で解散した。
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オテチ達はスカイツリーに向かった。そして、その日中には滋賀に戻っている筈だ。ツヨシはと言うと、引き続き自転車にまたがって今度は東海道を西に下って行く。今度はひとりだから思う存分飛ばす事が出来て嬉しい。もうお尻の痛みに悩まされなくて済む。滋賀の家までおよそ480km、夜を徹して一気に走ろうかとも思ったが、夜中、藤枝で土砂降りの雨に降られ、島田まで来たところでついに足留めを余儀なくされたので、宿をとった。そして次の日、七日目の夜に家にたどり着いたのだった。今回、ツヨシの往復のトータル走行距離は、1,153km、長かったこの夏のツアーが終わった。
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あとがき
“小学生を連れて、自転車で大阪から東京へ行く”事の是非については随分と自問自答し逡巡していましたが、オテチの、思いがけない成長速度の加速が、この夏の実行を後押しました。“もしも”を言い出したらキリが無いし、覚悟を決めてからは、準備から始って、道中もずっと“無事”に成し遂げる事に全身全霊を注ぎ続けました。人事を尽くして天命を待たず、自ら天命を尋ねに言ったようなものです。全く自分勝手な話だったのですが、“人の親”としては、この事のプレッシャーと言うのは筆舌に尽くし難いものでもありました。だから、他の人にはお勧めは出来ないと思っています。どうしてそこまで尖った事をしなければならなかったのかはうまく説明できませんが、やらねばならないと直感しましたし、結果、やって良かったとは思っています。貧乏な我が家では、教育とは、身体を張ってやるしかないと理解しておりますので、必然だったのかも知れません。もしも、結果が出るとするならば、20年以上先の話になるだろうと思います。そんな先の事、責任は持てないし、その頃ツヨシは古希を過ぎ、鬼籍に入っているかもしれません。でも、オテチにオテチが出来たなら、この夏の出来事は、是非語り継いでもらいたいと願ってやみません。この先代々に及ぶ家訓が出来たと思っております。
「罪深い話やなぁ、、。」
CCTYOでオテチを引き渡した時、ユニフォームを脱いだのを見て、心の底からホッとしました。ただ、ただ、無事に着く事が出来て肩の荷が下りたのです。ですから、その後日のオテチの「もうお父さんとは自転車に乗りたくない」と言う心無い一言にも、まったく動揺はしないのであります。
今回ご尽力いただいた周囲の皆様にとっては、コチラから半ば無理矢理引っ張り出した形ですが、本当に多くの方々も巻き込んだ形となって、随分と話が大きくなってしまいました。そして、皆様のご好意に支えられてここまで来る事が出来たし、大変感謝をいたしております。ご好意に対して、遠慮して恐縮するのはやめとこうと決めていましたから、そのことごとくに甘え、そして堂々と享受をさせていただきました。今回様々な形でサポートしていただいた、矢野さんを始めとしたRapha関係者の皆様、特に写真を撮ってくれたLeeさんには本当にお世話になりました。改めてお礼申し上げます。
「ありがとうございました。」
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そして、またしても無茶振りにもかかわらずお集まりいただきました“蝉”ご一同、また、UFO、マリアと言った“チームびわこぐま”のメンバーや滋賀関係の皆さんに、もお礼申し上げます。
「サンキューベーリーマッチ」
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そして、最後までお付き合いいただいた読者の皆様にもお礼申し上げます。
「読了お疲れ様でした。ありがとうございました。」

「無茶振り is my life」by ツヨシ  なのであります。

おわり

Team BIWAKOGUMA Summer Tour 2015(12)

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